2021.7.25
五輪4連休「記録的」集客
県内観光地 不振から一転
東京五輪開幕に伴う4連休が22日から始まり、山梨県内の観光地は大勢の観光客の姿が見られた。4連休中はほぼ満室となる宿泊施設もあり、新型コロナウイルスの感染拡大でこれまで集客に苦慮していた観光関係者からは「記録的な客入り」「コロナ禍では珍しい」との声が上がった。
忍野村観光案内所によると、忍野八海は大型バスなどで訪れる団体客はなく、ほとんどが個人客。22日の客足は途絶えず、周辺の駐車場は満車状態が続いた。案内所のスタッフは「天気が良いこともあって、コロナ禍では珍しい客入りになった」と話した。
富士河口湖町では、多くの宿泊施設で23日までの宿泊予約が埋まったという。
富士河口湖町観光連盟の山下茂理事長は「五輪に伴う連休だが、都内で五輪関係のイベントが少ないため、首都圏から県内に観光客が流入した」と分析。「山梨は感染者数が少なく、感染対策が徹底されている印象があるから、安心して訪れているのではないか」との見方を示した。
22日は中央自動車道下り線で渋滞が発生。日本道路交通情報センターによると、朝から混雑が始まり、午前11時15分ごろ、藤野パーキングエリア(PA)付近を先頭に46キロの車列ができた。
(2021年7月23日付 山梨日日新聞掲載)
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