2021.7.03

開山前夜祭も2年ぶり

お道開きの儀式で、木づちでしめ縄を断ち切る手力男命=富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

 富士山の山開きを控えた6月30日、富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社で恒例の開山前夜祭が開かれ、参列者が夏山登山の安全を祈願した。昨年は吉田口登山道の閉鎖で富士登山ができなかったことから、開山祭も中止しており、2年ぶりの開催となった。

 前夜祭には神社の氏子など関係者約60人が参列。社殿で玉串奉納などの神事を行った後、手力男命にふんした関係者が鳥居に設置されたしめ縄を断ち切る儀式「お道開き」を行い、今夏の開山を告げた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、富士講信者らが練り歩く富士講パレードなどは中止し、規模を縮小して実施した。

 神社の上文司厚宮司は「今後も登山の安全に加え、富士山で感染者が出ないよう祈願したい」と話していた。

 同日は開山前夜祭に先立ち、けがれをはらう儀式「夏越大祓式」も行い、神社関係者や地元住民らが境内に設置された高さ約2.5メートルの茅の輪をくぐり、罪やけがれをはらった。

広告
月別
年別