2021.7.01
富士急ハイランド 「脱プラ」加速へ
レストラン食器 植物由来に
富士急ハイランド(富士吉田市)は7月から、レストランなどで使用するプラスチック製の食器を、森林保全に取り組む国際機関「FSC(森林管理協議会)」の認証を受けた製品に切り替える。富士急グループが掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)ビジョン」の取り組みの一環。一部エリアを皮切りに園内全域に拡大する計画で、「脱プラスチック」を目指す。
「きかんしゃトーマス」をテーマにしたエリア「トーマスランド」で7月17日から、レストランや売店で提供しているプラスチック製の器やコップ、スプーン、フォークなどを、FSC認証を受けた紙や木、植物由来の製品に変更する。
富士急ハイランドによると、トーマスランド内で全面的にFSC認証の製品を使用することで、年間約4.5トンのプラスチックの削減が可能になる。二酸化炭素(CO2)の排出量に換算すると、約21.5トンが削減できる見込み。
園内で使用するプラスチック製の食器などは全面的にFSC認証を受けた製品に切り替える方針。年内には富士急グループの富士ミネラルウォーター(東京)が製造する紙容器のミネラルウオーターの取り扱いも始める。
富士急ハイランドは2019年3月からストローを紙製に変更するなど、脱プラスチックに取り組んでいる。夏休み期間中には、SDGsをテーマにした子ども向けのワークショップを開き、園内の取り組みを紹介する。
担当者は「脱プラスチックをはじめ、今後も環境保護の取り組みを加速していく」と話している。
(2021年6月29日付 山梨日日新聞掲載)
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