2021.6.26
富士山開山へ登山道「OK」
県調査 雪解け見通し
山梨県は23日、富士山の吉田口登山道を現地調査し、安全が確認されたとして、山開きを7月1日にすると正式決定した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉鎖されたため、2年ぶりの開山となる。静岡県も県管理の3登山道を開通させる方向で調整しており、山梨、静岡両県の4ルートが全て開通する見通し。
山梨県などによると、調査には県や富士吉田市、環境省などの職員約30人が参加。二手に分かれて吉田口登山道の5合目から山頂までに残雪や浮き石、破損箇所がないかを確認した。
9合目の一部で残雪が見られたが、開通までに解けるとみられるという。調査に当たった県道路管理課の篠原広高課長補佐は「2年ぶりの開通だが、登山道の状況に問題はなかった」と話した。
開山期間は7月1日から9月10日まで。新型コロナ対策として、富士山有料道路(富士スバルライン)の1合目下駐車場、5合目の総合管理センター、6合目の安全指導センター付近の協力金受付所で検温を行う。1合目下駐車場では、登山者が事前に記したチェックシートをスタッフが確認し、問題がなければ通行を許可する。山小屋でも感染対策を徹底する。
期間中の富士スバルラインの営業時間は午前3時から午後6時(下りは午後7時45分)。
静岡県は県管理の三つの登山道(富士宮、須走、御殿場)について、いずれも7月10日から開通させる方向で調整している。3登山道で実施した登下山道調査の結果を踏まえ、正式決定する方針。
(2021年6月24日付 山梨日日新聞掲載)
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