2021.6.14

噴火被害改定版を解説

富士河口湖町 映像制作、放送へ

ハザードマップについて説明する映像を収録する町担当者=富士河口湖町役場

ハザードマップについて説明する映像を収録する町担当者=富士河口湖町役場

 3月に富士山噴火ハザードマップの改定版が公表されたことを受け、富士河口湖町はハザードマップの内容を解説する映像を制作している。地元のCATVで放送し、住民への周知を図る。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、町は住民を集めて説明会を開くのは困難と判断。町地域防災課の担当者がハザードマップについて説明する映像を地元のケーブルテレビ河口湖で放送することにした。

 改定されたハザードマップでは、富士山に新たな火口が示されたことにより、2時間以内に溶岩流が到達する町内の範囲が広がったという。

 映像の収録で、町地域防災課担当者は県が制作した映像を使いながら、溶岩流が町内に流れ込む様子を規模や噴火場所別に紹介。「噴火前の噴火警戒レベルに応じた避難と、噴火後の溶岩流からの避難とでは避難場所やルートが異なることを理解してほしい」と強調した。

 映像は編集をし、今月中に放送を始める予定。町地域防災課担当者は「『正しく恐れる』ことが大切。町の職員が説明することで、富士山噴火を自分たちの問題として捉えてくれるようになるのではないか」と話している。

(2021年6月12日付 山梨日日新聞掲載)

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