2021.5.31
スバルライン夜間閉鎖
今夏の富士山 弾丸登山を抑制
山梨県は28日、今年の富士山夏山シーズン期間の新型コロナウイルス感染防止策を発表し、期間中の富士山有料道路(富士スバルライン)の営業時間を午前3時から午後6時(下り午後7時45分)とすることを明らかにした。富士スバルラインを夜間に閉鎖して宿泊を伴わない「弾丸登山」を抑制することで、登山道での登山者の密集を防ぐ狙い。富士スバルラインの1合目下駐車場で、登山者らの検温・体調確認をすることも発表した。
県世界遺産富士山課などによると、富士スバルラインの営業時間の限定は開山期間の7月1日~9月10日に行う。県などはウィズコロナ時代の新たな富士登山のマナーとして、同行者以外の登山者とのソーシャルディスタンスの確保を求めていて、弾丸登山による混雑を避ける。2019年度に弾丸登山をした登山者は約6%を占めていた。
昨年も新型コロナ対策で、営業時間は午前7時~午後5時(下りは午後6時)となっていて、営業時間の短縮は2年連続。例年は24時間営業していた。
検温・体調確認を行う1合目下駐車場では、利用者が事前に記したチェックシートをスタッフが確認し、問題がなければ通行を許可する。チェックシートを持っていなかったり、体調が悪かったりした場合は検温を行い、37・5度を超えるなど感染の疑いがある時は下山を要請する。5、6合目でも同様の調査を実施する。
同課の担当者は「地元からの要望もあり、営業時間の短縮や麓での検温を行うこととした。感染が広がらないようにしっかりと対策していく」と話している。
(2021年5月29日付 山梨日日新聞掲載)
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