富士スバルライン開通

宣言下、５合目人まばら

スラッシュ雪崩で被害があった道路に整備された迂回路＝富士山有料道路（富士スバルライン）

　富士山５合目に通じる富士山有料道路（富士スバルライン）が４月２８日、全線開通した。３月２２日に確認されたスラッシュ雪崩で損傷した５合目付近の石楠花橋周辺には、県が迂回路となる仮設道路を設置。東京など４都府県に緊急事態宣言が発令されたことが影響し、５合目の来訪者は終日まばらだった。

　午前６時の開通後、県外ナンバーのマイカーを中心に５合目に向かう車両が見られた。石楠花橋周辺の迂回路は料金所から約２０キロ進んだ先に約７０メートルにわたり整備され、道幅は８メートル。同日は交通量が少ないこともあって車の流れはスムーズだった。

　富士山五合目観光協会の小佐野昇一会長は「緊急事態宣言で外出を遠慮する人が多いのか初日の来訪者は少ない。今年は夏の登山シーズンに期待したい」と語った。

　有料道路の営業時間は時季によって異なるが、５月中までは午前６時～午後６時（下りは午後７時まで）。気象状況で運行を規制する可能性がある。利用料金は往復で普通車２１００円、軽自動車１６８０円、自転車２００円。

(2021年4月29日付 山梨日日新聞掲載)