2021.4.16

富士山の溶岩流 動画でチェック

噴火想定 県HPで公開

 山梨県は富士山噴火の被害を想定したハザードマップ(危険予測地図)が改定されたことを受け、県側で噴出する恐れがある溶岩流のシミュレーション動画を作成し、13日に県ホームページ(HP)で公開した。3Dマップ上で時間の推移とともに溶岩流の流れが確認できる。

 ハザードマップは、山梨、静岡、神奈川3県などでつくる「富士山火山防災対策協議会」が3月に改定。山梨県内は都留市までだった従来の想定を超え、新たに大月市と上野原市に溶岩流が到達する恐れがあることが判明した。

 シミュレーションでは、流出する溶岩量で小規模、中規模、大規模に分けて、計測地点ごとに計51パターンの溶岩流が流れる様子を想定の1440倍の速さで動画にし、それぞれ2分に収めた。溶岩流が噴出してから48時間の流れが確認できる。また、3地点から溶岩流が同時に流れだすシミュレーション動画も公開している。

 県は動画を収録したDVDを関係市町村や消防本部などに配布。住民説明会などで活用してもらう。県防災危機管理課の担当者は「噴火が起こる前に溶岩の流れを具体的にイメージしてもらい、適切な避難行動につなげてもらいたい」と話している。

(2021年4月14日付 山梨日日新聞掲載)

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