2021.4.15

指さしボードで観光案内

富士吉田市作成、施設で活用へ

富士吉田市が作った指さし会話ボード=同市役所

富士吉田市が作った指さし会話ボード=同市役所

 富士吉田市は、聴覚障害者など言葉を発するのが困難な人を観光案内するために使用する指さし会話ボードを作成した。市ホームページからダウンロードでき、市内の飲食店や商店、観光施設に活用してもらう。

 市福祉課によると、ボードはA4判で計22枚あり、1枚目に市の地図を掲載。2枚目以降に「観光パンフレットがほしい」「近くのバス停を教えてください」「営業しているお店を教えてください」などの項目を用意した。富士山や歴史・文化施設、飲食店なども取り上げており、新倉山浅間公園や桂川河川公園などは写真付きで掲載している。

 これまでに市役所での受け付けや避難所用の会話ボードを作っているが、今回は住民からの要望を受けて観光用を作った。市聴覚障害者協会の会員が監修した。障害者だけでなく、コミュニケーションを取るのが苦手な人の利用も想定している。

 同課担当者は「市外から訪れる多くの障害者のために活用してほしい」と話している。

(2021年4月13日付 山梨日日新聞掲載)

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