2021.3.29
郡内織物で銭湯グッズ
タイル柄 ポーチやバッグ
郡内織物業者の光織物(富士吉田市松山、加々美琢也社長)は、銭湯をモチーフにしたポーチやバッグなどのブランド「IIYU TEXTILE(イイユ テキスタイル)」を新たに展開している。同市在住のデザイナーと共同で制作し、銭湯の床や浴槽などのタイルを表現している。
商品は銭湯や温泉で使用するおけが入るサイズの手提げバッグや首から提げるサコッシュ、小銭などを入れるウオレット、ポーチの4種類を制作した。先染めによるジャガード織りで、生地はポリエステル製。表面は光織物の技術で光沢や立体感のあるタイル模様に仕上げた。裏地ははっ水性のある合成樹脂を採用している。
新ブランドはデザイナーで同市地域おこし協力隊員の片岡美央さんが考案した。東京造形大の学生時代に、銭湯の浴室に大きく描かれた富士山の壁画と、壮大な富士山が見える富士吉田市に共通点を感じたことが製作のきっかけ。光織物に話を持ち掛けて実現した。
商品価格は2500~7千円。同ブランドの公式オンラインサイトや、富士急行線富士山駅の駅ビル「Q-STA(キュースタ)」内のショップで販売している。富士吉田市のふるさと納税の返礼品にも登録。特に20、30代から人気があるという。
片岡さんは「サウナや銭湯が若い人の間でブームになっているので、郡内織物の魅力を知ってもらうきっかけになってほしい」と話している。
(2021年3月27日付 山梨日日新聞掲載)
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