富士山クリーン作戦７、９月　

新年度事業計画、五輪期間避ける　富士山をきれいにする運動

　公益財団法人富士山をきれいにする会（野口英一理事長）は２６日、富士河口湖町船津の県立富士山世界遺産センターで理事会を開き、２０２１年度の事業計画を決めた＝写真。例年８月上旬に開催している富士山環境美化前期クリーン作戦は、東京五輪の開催期間を避け、７月１０日に実施する。

　理事ら８人が出席。野口理事長は「２１年度は会の設立６０周年。新型コロナウイルスの収束は見通せないが、世界遺産富士山の環境美化・啓発活動に一層力を入れていく」などとあいさつした。

　前期クリーン作戦は７月１０日に富士山５、６合目で実施。新型コロナの感染拡大などで東京五輪が中止となった場合は、前期クリーン作戦も取りやめる。後期クリーン作戦は９月１１日に５合目周辺で実施し、富士吉田市内で会設立６０周年記念式典・講演会を開催する。

　このほか新年度の活動のスタートとして、５月１９日に富士河口湖・河口湖総合公園で富士山環境美化植樹祭を実施。同２６日に富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社で、富士山環境美化清掃開始奉告祭を行う。自転車ロードレース「Ｍｔ．富士ヒルクライム」（６月５日）では、会場で出場者らに環境美化を呼び掛ける。

(2021年3月27日付 山梨日日新聞掲載)