2021.3.14

防災ヘリ離着陸訓練

富士山噴火被害を想定

 富士山噴火に備え、国土交通省富士砂防事務所は11日、忍野村忍草で、防災ヘリの離着陸訓練をした。噴火時に被害状況を上空から調査する手順を確認した。

 中部地方整備局の防災ヘリ「まんなか号」を使って訓練。噴火時、防災ヘリで上空から被害状況や、火口の場所、溶岩流の状況、降灰地域の範囲を確認する手順を確認した。忍野村の中央場外離着陸場周辺には県道があるため、道路を通行止めにして離着陸訓練を行った。

 訓練には事務所や富士吉田市などの職員ら約20人が参加。富士吉田市の堀内茂市長と山中湖村の高村正一郎村長、忍野村の天野多喜雄村長は防災ヘリに搭乗した。

 堀内市長は「災害時には上空から状況を把握することの有効性を実感した」と感想。富士砂防事務所富士山北麓火山防災ステーションの小島慎也所長は「有事には迅速に対応できるよう、関係機関との連携を強化していきたい」と話した。

(2021年3月12日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別