〈カーリング日本選手権〉富士急 決勝T進出
カーリングの日本選手権第5日は12日、北海道・稚内市みどりスポーツパークで予選リーグ第6戦が行われ、女子の富士急(小穴桃里、小谷優奈、石垣真央、小谷有理沙、苫米地美智子)はSC軽井沢クラブに9-4で勝利。通算3勝3敗で4位となり、決勝トーナメント進出を決めた。
富士急は2-2の第4エンド、スキップ小穴がドローショットを決めて3点を奪取。第7エンドにも3点を加えた。第9エンドの反撃を1点に抑え、SC軽井沢クラブがギブアップした。
予選リーグは、2018年平昌冬季五輪銅メダルのロコ・ソラーレが全勝で1位突破。北海道銀行が2位、中部電力が3位で通過した。
【女子】▽予選リーグ
富士急 9-4 SC軽井沢クラブ
夢舞台、絆の力で挑戦
互いに勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦。富士急のスキップ小穴桃里は勝利を決めると「ほっとしている。ここからは一発勝負。さらに調子を上げていきたい」と気合を入れ直した。
勝負どころで小穴のショットが相手を上回った。第4エンドと第7エンドは相手のミスを見逃さず、小穴のドローショットで、いずれも3点をゲットした。
最後に投げる小穴につなぐまでに良い形をつくる「セットアップ」がうまくいった。今大会、安定したショットが光るセカンドの石垣真央は「リードからサードで良い流れをつくることを意識している。それぞれの役割を全うできた」と笑顔を見せた。
サードの小谷優奈も第5エンドでダブルテークアウトを決めるなど好調を維持。小穴は「優奈をはじめ、みんな調子が良い。(この試合は)楽なショットが多かった。頼もしい」とうなずく。
優勝するには、予選リーグで敗れた相手に3連勝することが必要。小穴は「ストーン半個分の差で試合が決まる。さらに調子を上げていきたい。私がしっかりフィニッシュできれば(勝てる)」と力を込める。
プライベートも共に過ごし、メンバーは「家族同然」(小穴)の5人。北京の夢舞台に立つため、本当の戦いはここから始まる。
(2021年2月13日付 山梨日日新聞掲載)