2021.2.15

〈カーリング日本選手権〉富士急 決勝T進出

 カーリングの日本選手権第5日は12日、北海道・稚内市みどりスポーツパークで予選リーグ第6戦が行われ、女子の富士急(小穴桃里、小谷優奈、石垣真央、小谷有理沙、苫米地美智子)はSC軽井沢クラブに9-4で勝利。通算3勝3敗で4位となり、決勝トーナメント進出を決めた。

 富士急は2-2の第4エンド、スキップ小穴がドローショットを決めて3点を奪取。第7エンドにも3点を加えた。第9エンドの反撃を1点に抑え、SC軽井沢クラブがギブアップした。

 予選リーグは、2018年平昌冬季五輪銅メダルのロコ・ソラーレが全勝で1位突破。北海道銀行が2位、中部電力が3位で通過した。

 【女子】▽予選リーグ
富士急 9-4 SC軽井沢クラブ

夢舞台、絆の力で挑戦

 互いに勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦。富士急のスキップ小穴桃里は勝利を決めると「ほっとしている。ここからは一発勝負。さらに調子を上げていきたい」と気合を入れ直した。

 勝負どころで小穴のショットが相手を上回った。第4エンドと第7エンドは相手のミスを見逃さず、小穴のドローショットで、いずれも3点をゲットした。

 最後に投げる小穴につなぐまでに良い形をつくる「セットアップ」がうまくいった。今大会、安定したショットが光るセカンドの石垣真央は「リードからサードで良い流れをつくることを意識している。それぞれの役割を全うできた」と笑顔を見せた。

 サードの小谷優奈も第5エンドでダブルテークアウトを決めるなど好調を維持。小穴は「優奈をはじめ、みんな調子が良い。(この試合は)楽なショットが多かった。頼もしい」とうなずく。

 優勝するには、予選リーグで敗れた相手に3連勝することが必要。小穴は「ストーン半個分の差で試合が決まる。さらに調子を上げていきたい。私がしっかりフィニッシュできれば(勝てる)」と力を込める。

 プライベートも共に過ごし、メンバーは「家族同然」(小穴)の5人。北京の夢舞台に立つため、本当の戦いはここから始まる。

(2021年2月13日付 山梨日日新聞掲載)

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