新倉山公園の寄付４億円に

　富士山のビューポイントとして人気がある新倉山浅間公園の展望デッキ周辺を再整備するため、富士吉田市がインターネットで募った寄付は、最終日までに想定の４倍以上の４億１２７３万円が集まった。

　新倉山浅間公園は富士山と五重塔（忠霊塔）、桜の共演を楽しむことができ、富士山のビューポイントとして人気がある。桜の時季には写真を撮影するために行列ができるほど混雑する。

　市は２０１５年に展望デッキを設置。スペースを拡大するなどして人の流れをスムーズにしようと再整備を計画した。昨年１０月から、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングなどで協力を呼び掛けていた。当初は１億円を集める計画だったが、最終日の８日までに４億１２７３万円が集まった。

　堀内茂市長は８日の定例会見で、「眺望を守ってほしいと考える人の多さの表れで、感謝している。訪れた人に安全に富士山や桜を楽しんでもらうため、有効に活用したい」と話した。

　資金は展望台周辺にスロープを設置するなどの整備費用や公園の管理にも活用する。

(2021年1月9日付山梨日日新聞掲載)