1つ前のページに戻る

2018.4.05 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 4月 /

貴石の壁画きょう除幕 甲府駅改札口 富士山とミレー名画

 国鉄甲府駅改札口の南、北の壁面を飾る2つの貴石画が完成、5日午前9時から除幕式を開く。

 南側壁面の貴石画は「盆地より眺めた富士山」。甲府市北部の山から眺めた富士山を描いた作品で紫水晶、アンモナイト、メノウなどをふんだんに使っている。

 北側壁面を飾るのは「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」。県立美術館所蔵のミレーの名画を、貴石画に仕上げてある。大きさは2つとも底辺10メートル、高さ3.6メートルの三角形。改札口を出入りする人たちの目を楽しませる。2000万円相当で、国際興業が寄贈した。

 作者の丹沢俊若さんは「夕暮れの感じを出すためゴールドストーンやトラメ石の使い方に工夫を凝らした。富士山の方は、要所に紫水晶を使って仕上げた」と話している。

 除幕式には約80人が出席、「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」は原忠三甲府市長と小佐野政邦山梨交通社長、「盆地より眺めた富士山」は酒巻弘甲府駅長と丹沢俊若さんがそれぞれ除幕する。【当時の紙面から】

(1985年4月5日付 山梨日日新聞掲載)
広告