わがまちの鳥=鳴沢村
山梨県鳴沢村は1969年にキジを村の鳥に制定。山地などを中心に全域に生息し、民家の庭先などに姿を見せることもあり、村民に身近な鳥となっている。
村企画課によると、選定方法や理由は記録に残っていないため不明という。ただ、村の沿革などをまとめた73年発行の村勢要覧には、村の木や花を一覧で紹介するページに、写真とともに「優美」「母性愛」との記載がある。
雌キジは母性本能が強く、生息地が火事になった際に卵と子どもを守って共に焼け死ぬともいわれており、「焼け野のきぎす」ということわざがある。担当者は「見た目の秀麗さと、身をていして子を守る精神的な美しさから村の鳥に選ばれたのでは」と話している。
広告