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富士山世界文化遺産・構成資産『大宮・村山口登山道』

 静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社から村山浅間神社を経て、山頂南側に至る登山道。平安時代の歴史書「本朝世紀」などによると、平安末期、富士山開山の祖・末代上人が修行で歩んだ道が起源とされる。構成資産の範囲は現富士宮口登山道の6合目以上。

 平安時代末期、同市村山を中心に富士山信仰の「村山修験」が始まり、鎌倉時代末期に成立した。信仰登山の様子は、16世紀の作品とされる「絹本著色富士曼荼羅図」に描かれている。

 富士宮市内から富士山スカイラインを上っていくと、富士宮口5合目に着く。富士宮口は最もマイカー規制期間が長く、今年は7月12日から9月1日までの52日間。規制中は、水ケ塚駐車場からシャトルバスが運行される。

 5合目の標高は約2400メートルで、登山道の中で最も高い。山頂までに8軒の山小屋が点在。頂上には富士山本宮浅間大社奥宮があり、近年は「日本一の場所で」と結婚式を挙げるカップルが増えている。
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