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避難路の確保

 市町村をまたぐ広域避難を円滑に実施するため、中央自動車道や国道137号(吉田河口湖バイパス)など12路線を「広域避難路」として指定する。また、避難が必要な市町村は、平常時から広域避難ルートをあらかじめ検討し、広域避難路や避難先までの接続道路を避難路として指定。市町村ごとの避難計画に位置付けることとした。

 それに合わせて交通規制の方針も明記。警察や県などの道路管理者は、広域避難路や接続路を対象に、避難車両が円滑に通行できるように誘導する。また、噴火前は避難対象エリア内の道路への進入や、市町村長が定めた「警戒区域」内への立ち入りを規制。噴火後は、被災した道路や二次災害の恐れがある道路への進入を防止する。

 また、道路上に火山灰が5ミリ以上積もると降雨時に除灰作業が困難になり、5センチ以上の降灰でも通行できなくなる。道路管理者は広域避難路や緊急車両の通行ルートを確保するため、除灰作業計画を策定するほか、除灰作業用機材を確保する。市町村は庁舎や社会福祉施設への接続道路など優先的に除灰する区間をあらかじめ選定する。

◎広域避難路
 中央自動車道(富士吉田市-上野原市)
 東富士五湖道路(山中湖村-富士吉田市)
 国道137号(吉田河口湖バイパス、富士吉田市-笛吹市)
 国道138号(山中湖村-富士吉田市)
 国道139号(富士河口湖町-小菅村)
 国道413号(富士吉田市-道志村)
 国道358号(富士河口湖町-甲府市)
 国道300号(富士河口湖町-身延町)
 山中湖忍野富士吉田線(山中湖村-富士吉田市)
 山中湖小山線(山中湖村)
 河口湖精進線(富士河口湖町)
 富士河口湖芦川線(富士河口湖町-笛吹市)


 【富士山火山広域避難対策編】
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