2018.7.14
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山日紙面で見る富士山 /
7月 /
スギチップのバイオトイレ4基、山頂に設置
富士山の環境保全に取り組む民間非営利団体(NPO)「富士山クラブ」は13日、富士山頂にバイオトイレ4基を設置した。また同日午後には同クラブ団体会員の富士急行社員200人が、トイレで使用するスギチップを山頂まで運び上げるため、富士吉田市の本社を出発した。
スギチップを使って微生物がし尿を分解する循環型水洗トイレで、1日の処理能力は最大200人。微生物の能力が氷点下でも落ちないよう保温、加温装置を取り付けるなど工夫されている。
同クラブは昨年、山梨と静岡の5合目登山道付近に1基ずつバイオトイレを設置。今年も6月30日に1基を5合目(山梨側)に設置している。
一方、富士急行はスギチップ計300キロを山頂に運搬するため「富士急隊」を編成。富士吉田市の本社で開いた出発式では堀内光一郎社長が「立派に仕事を果たしてほしい」と激励。社員は「世界の宝である富士山を守るためみんなで力を合わせて頑張ろう」と声を掛け合い、山頂を目指して出発した。
14日は、同クラブの趣旨に賛同し、スギチップ運搬に協力する約三百人のボランティアが、静岡県の富士宮口から山頂を目指す。 【当時の紙面から】
(2001年7月14日付 山梨日日新聞掲載)広告