富士急行線・上大月駅
大月駅から600メートルほどしか離れておらず、大月駅を出ると間もなく、目に入ってくる。開業は1929(昭和4)年6月19日。当初は「大月橋駅」と呼んでいたが、改称した。
駅舎はないが、ホームに小さな待合所が立つ。標高358メートルに位置し、大月駅と並んで富士急行線では最も低い。2008年の乗客数は1日平均152人で、富士急行線では2番目に少ない。利用客の大半は、駅から徒歩数分の場所にある都留高に通う生徒だ。
富士吉田方面に向けて出発するとすぐに、富士急行線で唯一のトンネル(都留高トンネル)にさしかかる。
2019年5月、上大月駅の駅名に「都留高校前」の副名を加えた。都留高の生徒が「都留高校前」への駅名変更を富士急行に提案。同社は同線の開業90周年や2020年の同校創立120周年に合わせ、副名にすることを決めた。富士急行線の駅に副駅名を導入するのは初めて。
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2021年2月、駅待合室をリニューアル。待合室は約10平方メートルの木造建て。富士急行と都留高生徒の合同企画「都留高校駅前デザインプロジェクト」の一環として、改修後のデザイン決定には生徒も参加。窓ガラスや待合室の壁には校章の由来となっている「若鶴」がデザインされ、外観は若鶴の巣をイメージしている。
■所在地:山梨県大月市大月2-223-3
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