数多くある浅間神社は富士山噴火と関係
富士山信仰に基づいて成立したのが浅間神社。山梨県神社庁によると、県内には37社ある。864(貞観6)年5月、富士山(駿河国富士郡正三位浅間大神の大山)が大噴火し約48キロ四方を焼き、溶岩が甲斐国界を越え本栖湖を埋めた。さらに7月、甲州国からも溶岩が本栖湖、せの海を埋め人家を没して火炎は河口湖に向かったという。世にいう貞観の大噴火。これに朝廷が「祭礼の怠慢のため神明がたたりを発した」と警告、翌年に浅間明神を祭らせた。八代郡に建てられた神社は「延喜式」で、現在の一宮浅間神社とする説が有力だ。つまり浅間神社は噴火を鎮めるために祭ったものだ。
広告