富士山最古の登山記録
「此の山の高きこと、雲表を極めて、幾丈といふことを知らず。頂上に平地有り、広さ一許里。其の頂の中央は窪み下りて、体炊甑の如し。甑の底に神しき池有り、池の中に大きな石有り…」
噴火口を炊飯に使う甑(こしき)にみたに見立てたリアルな記述。平安時代後期の漢詩文集「本朝文粋(ほんちょうもんずい) 」に収められている漢学者都良香(みやこのよしか=834-879年)の「富士山記」だ。富士山の最初の登頂者をめぐっては行者役小角(えんのおづぬ)の伝説などいくつかあるが、実際に登山した記録としては「富士山記」は最古に属すると考えられる。
噴火口を炊飯に使う甑(こしき)にみたに見立てたリアルな記述。平安時代後期の漢詩文集「本朝文粋(ほんちょうもんずい) 」に収められている漢学者都良香(みやこのよしか=834-879年)の「富士山記」だ。富士山の最初の登頂者をめぐっては行者役小角(えんのおづぬ)の伝説などいくつかあるが、実際に登山した記録としては「富士山記」は最古に属すると考えられる。
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