富士山の火口や溶岩流痕跡解析
富士山の噴火の歴史を一覧できる「富士山火山地質図」。独立行政法人「産業技術総合研究所」(茨城県つくば市)が作成。2014年に46年ぶりに改定(第2版)され、最新の研究で分かった噴火口や溶岩流の範囲が盛り込まれている。
同研究所によると、1968年に作成した地質図(第1版)は、未調査の部分も多く、1999年から見直しを進めた。
10年以上かけて研究員4人が現地を歩き、ボーリング調査したほか、溶岩流などの放射性炭素を調べて年代測定するなど新しい技術で詳しく調査。10万年前から約300年前の宝永噴火まで、約200の溶岩流などの範囲や年代を特定し、地質図に示している。2300年前から現代までの噴火を赤系統、それ以前を青・緑系統で色分け。土石流、火砕流の範囲は黄色系統、山体崩壊の部分は茶色で示している。
調査では、須走登山口付近で平安時代に起きた溶岩流が見つかるなど富士山東側斜面で古文書などの記録にはない噴火を複数確認。富士山噴火に備えた国のハザードマップ(2004年)で火口ができるエリアに想定されていないという。
また、山梨県の富士吉田市街地近くや忍野村の陸上自衛隊北富士駐屯地付近で新たに見つかった火口も盛り込まれていて、火山防災対策の基礎資料として活用が見込まれる。
「富士山火山地質図(第2版)」は同研究のホームページで公開している。
同研究所によると、1968年に作成した地質図(第1版)は、未調査の部分も多く、1999年から見直しを進めた。
10年以上かけて研究員4人が現地を歩き、ボーリング調査したほか、溶岩流などの放射性炭素を調べて年代測定するなど新しい技術で詳しく調査。10万年前から約300年前の宝永噴火まで、約200の溶岩流などの範囲や年代を特定し、地質図に示している。2300年前から現代までの噴火を赤系統、それ以前を青・緑系統で色分け。土石流、火砕流の範囲は黄色系統、山体崩壊の部分は茶色で示している。
調査では、須走登山口付近で平安時代に起きた溶岩流が見つかるなど富士山東側斜面で古文書などの記録にはない噴火を複数確認。富士山噴火に備えた国のハザードマップ(2004年)で火口ができるエリアに想定されていないという。
また、山梨県の富士吉田市街地近くや忍野村の陸上自衛隊北富士駐屯地付近で新たに見つかった火口も盛り込まれていて、火山防災対策の基礎資料として活用が見込まれる。
「富士山火山地質図(第2版)」は同研究のホームページで公開している。
広告