富士五湖の釣り
山梨県側の富士山麓で重要な観光資源の一つが富士五湖の釣り。雄大な富士山をバックにワカサギやブラックバス、ヘラブナ、ヒメマスなどで釣果が期待できる。山中湖では2010年からワカサギの禁漁期間を設けて放流した稚魚を育成するなど、継続的に釣りが楽しめる環境の充実も図っている。
山中湖に浮かぶ屋根付きの相乗りドーム船。暖房を備え、気温を気にせず釣りを楽しめ、女性や子どもにも人気。温暖化で氷上での穴釣りが難しくなった現在は、冬場の主流になっている。カップルや家族連れで楽しめる小型ドーム船の導入も増えている。
山中湖漁協は、毎年3月下旬から5月上旬にかけて5億粒分のワカサギの稚魚を放流し、漁獲量を確保。2010年シーズンからは「一定サイズに成長したワカサギを釣ってほしい」と、7、8の両月を禁漁期間とした。
また同湖は国からブラックバスの漁業権が認められている4湖(山中湖、河口湖、西湖、芦ノ湖)の中で、唯一、軟プラスチック製の疑似餌「ワーム」の使用が可能だ。
ブラックバスの釣り場として知られる河口湖。バス釣り客は減少が続き、現在はピーク時の1996年(約37万4000人)と比べると10分の1程度。一方で、かつて国内有数の産地として知られ、ここ数年不漁が続いていたワカサギ釣りは、ワカサギの人工ふ化や稚魚の養殖、ドーム船を造船するなど、復興に向けての取り組みが進んでいる。その結果、2015~16年は好漁に転じ、大勢の釣り客でにぎわいをみせている。漁協はワカサギをブラックバスに代わる「誘客の目玉」と位置づけている。
ヒメマス、ワカサギ釣りが人気の西湖では、かつて秋田県の田沢湖で絶滅したクニマスが、2010年12月、70年ぶりに見つかり注目を集めている。西湖では2011年3月からクニマスを保護する取り組みを始め、湖北岸の沖合30メートル付近の、南北に約100メートル、東西に約200メートルを目印のブイで囲み、禁漁区としている。
このほか精進湖はヘラブナ釣りの「メッカ」として知られ、年間1万人以上が訪れる。同湖は毎年10月に約5トンを放流、6月に最も釣果が期待できる。本栖湖はヒメマスの稚魚と成魚を合わせ年間3トンを放流。春と秋の2回の解禁時は県内外から訪れる多くの釣り客でにぎわう。
(写真)上から山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖
山中湖に浮かぶ屋根付きの相乗りドーム船。暖房を備え、気温を気にせず釣りを楽しめ、女性や子どもにも人気。温暖化で氷上での穴釣りが難しくなった現在は、冬場の主流になっている。カップルや家族連れで楽しめる小型ドーム船の導入も増えている。
山中湖漁協は、毎年3月下旬から5月上旬にかけて5億粒分のワカサギの稚魚を放流し、漁獲量を確保。2010年シーズンからは「一定サイズに成長したワカサギを釣ってほしい」と、7、8の両月を禁漁期間とした。
また同湖は国からブラックバスの漁業権が認められている4湖(山中湖、河口湖、西湖、芦ノ湖)の中で、唯一、軟プラスチック製の疑似餌「ワーム」の使用が可能だ。
ブラックバスの釣り場として知られる河口湖。バス釣り客は減少が続き、現在はピーク時の1996年(約37万4000人)と比べると10分の1程度。一方で、かつて国内有数の産地として知られ、ここ数年不漁が続いていたワカサギ釣りは、ワカサギの人工ふ化や稚魚の養殖、ドーム船を造船するなど、復興に向けての取り組みが進んでいる。その結果、2015~16年は好漁に転じ、大勢の釣り客でにぎわいをみせている。漁協はワカサギをブラックバスに代わる「誘客の目玉」と位置づけている。
ヒメマス、ワカサギ釣りが人気の西湖では、かつて秋田県の田沢湖で絶滅したクニマスが、2010年12月、70年ぶりに見つかり注目を集めている。西湖では2011年3月からクニマスを保護する取り組みを始め、湖北岸の沖合30メートル付近の、南北に約100メートル、東西に約200メートルを目印のブイで囲み、禁漁区としている。
このほか精進湖はヘラブナ釣りの「メッカ」として知られ、年間1万人以上が訪れる。同湖は毎年10月に約5トンを放流、6月に最も釣果が期待できる。本栖湖はヒメマスの稚魚と成魚を合わせ年間3トンを放流。春と秋の2回の解禁時は県内外から訪れる多くの釣り客でにぎわう。
(写真)上から山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖
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