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富士山カントリーコード

 富士山の豊かな自然環境を保全するため1998年3月、当時の環境庁や山梨、静岡両県、地元自治体などでつくる富士箱根伊豆国立公園富士山地域環境保全対策協議会が取りまとめた富士山地域環境保全対策要綱の1つとして策定された「富士山カントリーコード」。

 カントリーコードは「富士山の環境保全に取り組むためには、行政機関や地元関係者だけでなく、利用者一人ひとりの責任と自覚が不可欠」として、利用上のルールや規制の要点をまとめた10項目からなる。同協議会が重点課題として掲げていたごみ対策やし尿処理対策のほか、オフロード車やオフロードバイクの車道外への乗り入れ、駐車場でのアイドリング、登頂記念の落書き、動植物の採取などをしないよう求めている。

 類似するものに山梨・静岡両県が同年11月制定した「富士山憲章」があり、富士山を美しい姿のまま後世に引き継いでいくという基本理念は共通である。富士山の特性や基本的な取り組みを示し、富士山の環境保全への協力を訴え、国民的な規模で保全運動の展開を図っていくことを目的とした「富士山憲章」に対し、「富士山カントリーコード」は富士山を訪れる『みんなのルール』である。利用者全員が守れば 富士山の環境は確実に保全されることになる。

 ポスターやパンフレット、ホームページ、標識などに掲載して普及が図られている。

■富士山カントリーコード
 (1)美しい富士山を後世に引き継ぐ
 (2)ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る
 (3)ゴミになるようなものを最初から持っていかない
 (4)登山道をはずれて歩かない
 (5)登頂記念の落書きをしない
 (6)車道外へ車両等を乗り入れない
 (7)溶岩樹型等の特殊地形を壊さない
 (8)駐車場ではアイドリングをしない
 (9)動植物を採らない
 (10)トイレなど公共施設をきれいに使う
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