新旅券に山梨の景
外務省が、新たな日本国旅券(パスポート)に、葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」のデザインを採用。
旅券デザインに採用されるのは24作品で、いずれも山梨県立博物館の収蔵品から採用。同館がシリーズ全46作を一括所蔵、いずれも刷りの状態が良好で保存状態に優れていることを評価。
デザインが用いられるのは出入国時に押印される査証欄。有効期限10年用は24作品、同5年用は16作品が取り入れられ、見開きで一つの作品があしらわれる。
採用作品は「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」のほか、「甲州石班澤」「甲州犬目峠」「甲州三坂水面」など、山梨の風景が基となったものも含まれる。
旅券の改良は偽造防止のため定期的に行われていて、今回のデザイン変更は2020年の東京五輪・パラ五輪を念頭に、水際対策強化の側面もある。
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2020年2月4日発給申請分から新デザインのパスポートへの切り替えを実施。
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