山頂からの眺望は「天下一」
御坂山塊の東部に位置する、西桂町と富士河口湖町、都留市にまたがる「三ツ峠山」。開運山(標高1785メートル)、御巣鷹山(同1775メートル)、木無山(同1732メートル)の総称として使われるほか、最高峰の開運山を指すこともある。山頂から見る富士山の眺望は「天下一」と賞され、大正時代に歌人の大町桂月がその風景を紹介したことで一躍有名になった。
遠くには南アルプスや八ケ岳を一望するパノラマが広がるほか、開運山の東斜面にはロッククライミングのメッカ「屏風(びょうぶ)岩」がある。古くは宗教の山として知られ、富士講ゆかりの「だるま石」や88体の石仏が並んだ「八十八大師」など、かつての信仰をしのばせる遺物も多い。また、高山植物の宝庫で、特に全国でも数少ないアツモリソウ類が残され、自然保護の最前線の山でもある。
富士山NET―三ツ峠山
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