「細雪」で情景を描写
河口湖畔のホテルに滞在して「細雪」を執筆した谷崎潤一郎(1886-1965年)にちなんで山梨県勝山村(現・富士河口湖町)が1996年に建立した文学碑。
谷崎は1942年秋、二女の恵美子さんと一緒に村内の富士ビューホテルに滞在。当時の河口湖のイメージを「細雪」の中で描写したという。
「細雪」の一節「何處か日本の國でない遠い所へ来たやうな氣がしたが-(中略)-炭酸水を喫するやうな心持であたりの空氣を胸一杯吸った」が谷崎の直筆通り刻まれている。
碑は河口湖・寄ケ崎の先端に建てられ、高さが台座を含めて1.65メートル、横1.8メートル。南アフリカ産のみかげ石を使い、本を開いた形のデザインとなっている。
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