80年代のフジマリモ 今に
山梨県甲府市の川崎松雄さんが発刊した、1980年代に山中湖と河口湖で撮影したフジマリモの写真集「富士の湖とマリモ」。川崎さんはダイビング経験があり、県の調査団で撮影を担当。多数のフジマリモを収めた当時の水中写真を、デジタル処理して写真集に掲載。
撮影期間は1980~87年。青々としたフジマリモが両湖の湖底で群生する様子やソフトボール大の球体となったフジマリモなどの写真約200点を収めた。
川崎さんは県や山中湖村による生態調査に協力したダイビング愛好会「甲府水中クラブ」に所属。約20年前から、自分で撮ったフジマリモの写真と映像のデジタル化を進めてきた。当時の写真が色鮮やかによみがえり、写真集の制作を決めた。
解説文の校正や文章の英訳で知人の協力を得て完成し、2021年末に200部を作成。調査関係者や甲府水中クラブの仲間らに配布したほか、県立図書館、甲府市立図書館に寄贈。「子どもらが自然環境の大切さを学ぶ教材にしたい」と、山中湖村の小中学校にも寄贈。富士河口湖町の小中学校にも届ける予定。
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