2021富士登山者アンケート[4]
富士山噴火
富士山の噴火については、約半数が「いつ噴火してもおかしくない」と回答した一方で、約8割は噴火した時に身を守るヘルメットや防じんマスクなどの装備品を携行していなかった。
富士山噴火に対する意識調査では、49.5%が「いつ噴火してもおかしくない」と回答。「いつかは噴火するが、今はしない」が47.5%で続いた。「噴火するはずがない」と答えたのは2.5%にとどまった。いずれの回答も前回の2019年に実施した調査とほぼ同じ傾向となった。
一方、ヘルメットや防じんマスクなどの噴火対策の装備については、79.0%が「用意していない」と回答。「用意した」は18%だった。ただ、19年の調査は「用意していない」が90.5%、「用意した」が9.5%で、登山者間で富士山噴火に対する意識はわずかに高まっていることもうかがえる。
富士山噴火を巡っては、山梨、静岡、神奈川3県などでつくる「富士山火山防災対策協議会」が3月に富士山噴火ハザードマップを改定。溶岩流の到達範囲が従来より拡大し、都留市や西桂町への到達時間も大幅に早まるなど、被害想定が変化している。
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