2021富士登山者アンケート[3]
富士山保全協力金(入山料)
山梨、静岡両県などで構成する富士山世界文化遺産協議会の部会が検討する富士山保全協力金(入山料)の義務化について、登山者の7割以上は「賛成」とし、理解を示した。徴収額については、現在の任意徴収と同じ千円が最も多く、登山道の維持補修や環境配慮型トイレ整備への活用を望む声が目立った。
入山料は現在、登山者から任意で集める形を取っているが、同協議会の部会は、自治体が使途を定めて独自に課税する法定外目的税として徴収する方向で検討するとしている。これに対し「賛成」は76.5%に上り、「反対」の8.5%、「分からない」の15.0%を大きく上回った。
適切な徴収額を尋ねたところ、現行の「千円」が74.5%で最多。「500円」が14.0%、「2千円」が7.5%で続いた。「その他」(4.0%)には1万円や5千円という意見もあった。
どのエリアの人を徴収対象にするかについては「5合目以上」が75.5%で最も多く、「6合目以上」が14.0%。「山麓(1合目以上)」が5.0%だった。
入山料の使い道(複数回答)では「登山道の維持補修」が72.0%で、前回調査(2019年)と同じくトップ。次いで「環境配慮型トイレの整備」が55.5%、「救護所の運営」が18.0%、「登山マナー啓発のパンフレット作成」が15.5%となった。
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