2019富士登山者アンケート[2]<山の日>
2016年に「山の日」(8月11日)が国民の祝日に制定され、今年で4年目となった。山梨日日新聞が登山者100人を対象に行ったアンケートでは、8割が山の日について「知っている」と回答。山の日制定は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを目的としているが、7割が当日に「何もしない」と答えた。
「山の日」の制定について知っているか聞いたところ、「知っている」は80.0%で、「知らない」の20.0%を上回り、高い認知度を示した。ただ、16年のアンケートと比べると、「知っている」と回答した人は9.5ポイント減った。
当日をどのように過ごすかについての質問では、75.0%が「特に何もしない」と回答した。「山の知識を深める」(9.0%)「登山する」(6.0%)「その他」(6.0%)の順だった。「ごみ拾いなど環境保全をする」「山で採れる食材を味わう」は1.0%。制定の意義について浸透の余地があることを示した。
今年は10、11の両日に甲府市で「山の日」記念全国大会が開催されている。制定の趣旨の浸透を図るとともに、山に関する歴史や文化の継承、環境保全、観光振興、健康増進、山岳遭難や自然災害への対応などさまざまな課題の解決や「山の未来」の在り方について意見が交わされている。
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