聖徳太子の伝説残る
富士山には聖徳太子が「甲斐の黒駒」に乗って空から降り立ったという伝説があり、その様子を描いた数々の絵も全国に残されている。
富士吉田市浅間の正福寺は縦約140センチ、横約90センチの絵を寺宝として保管。雲の上を馬に乗って進み、富士山に向かう聖徳太子が描かれている。
馬に乗る聖徳太子をかたどった「聖徳太子騎馬像」も残されていて、同市新倉の如来寺に安置されている。
ふじさんミュージアムによると、聖徳太子が降り立ったのが8合目や御殿場ルートの山頂とされる記述が江戸時代の書物から確認できるという。現在、8合目の山小屋がある一帯が伝承にちなんで「駒ケ岳」と呼ばれていることからも、当時の聖徳太子信仰の重要度がうかがえる。
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