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2019.7.09 所属カテゴリ: ぐんないスポット探訪 / 富士河口湖町 /

砂防資料館(富士河口湖町)

大災害の教訓学ぶ場に

砂防資料館

足和田災害の状況を伝える展示パネルなどが並ぶ砂防資料館=富士河口湖・西湖いやしの里根場

 41年前、旧足和田村で集中豪雨による地滑りが発生し、多数の死者・行方不明者を出した足和田災害。富士河口湖町の「西湖いやしの里 根場」にある「砂防資料館」は、当時の被害状況を克明に伝えている。

 足和田災害では、1966年9月25日未明、県内を直撃した台風26号による集中豪雨で地滑りが発生。根場地区で死者・行方不明者63人、西湖地区で死者31人の被害を出した。

 いやしの里は昨年夏、甚大な被害が出た根場地区に町が建設。砂防資料館は、いやしの里の中のかやぶき民家1棟を利用して開設した。

 1階には被害状況を写真とともに伝える展示パネル、当時の様子を伝える新聞各紙、土石流発生のメカニズムを解説するコーナーがある。2階には過去の県内外の土石流災害や対策の事例を紹介する映像シアターがあり、砂防事業の重要性を学べる。

 町足和田出張所は「記憶を後世に伝えることが大切。いやしの里で遊んだ後は、砂防資料館で当時の状況を少しでも知ってくれると、うれしい」と話している。

 ■所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710

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