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2020.7.08 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 7月 /

珍しや富士にホテイラン発見

直ちに学会へ報告

 【吉田発】富士山吉田口山舎案内人連合組合では、モダンガイド養成講習の実地教育のため、20名の青年を選び、前文部省属託渡辺義雄氏を講師として6日、登山、植物の実際につき受講した。一行が5合目付近ツバクロ沢から潅木(かんぼく)帯に入った地帯で、一行の中の外川久雄君が富士山には絶対にないと牧野富士郎氏が研究発表している一葉ランの一種ホテイランを発見した。渡辺講師その他一行を喜ばせた同氏は、この珍種を私物化せず船津村役場へ寄付したので、松浦助役が養護し学界に報告することとした。このガイド講習が日本植物図譜へ異変を報告することとなったのは愉快である。 【当時の紙面から】

(1937年7月8日付 山梨日日新聞掲載)
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