富士山環境保全へボランティア拠点
山梨県や富士山周辺市町村などで構成する富士山憲章山梨県推進会議が2000年7月、富士山の環境保全活動を推進するための拠点として、県立富士ビジターセンター(現在の富士山世界遺産センター)内に開設、運営している「富士山ボランティアセンター」。清掃ボランティア活動を中心に富士山に関するさまざまな情報を受発信するとともに、企業や団体などが行うボランティア活動をバックアップする。
ボランティア団体などの連携を深めるネットワーク組織として「富士山1億人委員会」を設立。富士山の自然環境などに関する知識などを持つ人を登録・紹介する「富士山ボランティア人材バンク」も併設している。いずれも1998年に制定した「富士山憲章」の普及に向け、県が提唱した「富士山1億人運動」の推進拠点。
具体的な活動内容は、富士山憲章キャンペーンや各種環境美化活動の実施、マナー啓発、富士山の環境保全に取り組んでいる団体のコーディネイトやネットワーク作り、交流の場の提供などを行う。
また、多くの富士山コンテンツやメールマガジン発行など、インターネット上での情報提供。さらに、清掃活動をしながら自然解説を受ける「富士山エコトレッキング」や富士山5合目での自然解説、富士山世界遺産センターに隣接する「富士山自然観察園」でのミニエコツアーなどの環境学習支援も行っている。
なお毎年、12月から1月にかけて「富士山へ謹賀新年」と題し、富士山への思いをつづった年賀状を全国から募集。年賀状を書くことで富士山に対する愛着を深めてもらい、自然環境保全の取り組み推進や意識の啓発につなげていくことを目的としている。
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