富士山望み ぐるり１周

　富士山の登山ガイドなどでつくる富士山ロングトレイル運営委員会が２０２１年８月に策定した、富士山周辺の登山道や街道を１周する「富士山ロングトレイル」コース。登山経験者から旅好きのハイカーまでレベルに合わせて幅広く楽しめることが特徴。

　コースは富士山を取り囲む山々の登山道と一般道で構成し、総距離は約１７０キロ。標高が最も高いのは毛無山の山頂（１９６４メートル）で、登山道区間には杓子山や三国山、越前岳など５０以上の山が含まれる。一般道の区間には村山浅間神社や白糸の滝（いずれも静岡県富士宮市）など、世界文化遺産の構成資産がある。

　コースは忍野・山中湖エリアの「ＥＡＳＴ」、愛鷹・富士南麓エリアの「ＳＯＵＴＨ」など富士山の東西南北４エリアに分かれる。各エリアからは富士山の噴火口「宝永火口」や「大沢崩れ」を正面に据えた展望、青木ケ原樹海、寄生火山群を一望できる場所などがあり、バラエティーに富んだ景色を楽しむことができる。

　富士山の眺めや自生する植物も異なるため、「さまざまな角度から富士山の魅力を感じることができる」（運営委員会）という。

　富士山ロングトレイルを１周した人には、運営委員会が「踏破証明書」を発行する予定。トレッキング記録などを記した申請書を提出してもらう。

　富士山ロングトレイルのコースなどは、ホームページで確認できる。アドレスはhttps://fujisan-lt.jp/