機能別消防団「富士山隊」
山梨県富士吉田市が2023年5月、富士山に噴火の兆候が見られた際に登山者や観光客の避難誘導を担う消防団「富士山隊」を結成。山小屋と売店の担当者18人で構成し、任務を限定した「機能別消防団」として組織。市によると、富士山を拠点に活動する消防団は静岡県側を含めても初となる。
市富士山火山対策室によると、富士山の噴火対策では、夏山シーズンに大勢が訪れる登山者や観光客の避難誘導が大きな課題となっている。市はこれまでも山小屋、5合目の売店関係者とともに訓練や講習を行ってきた。消防団の創設で、より安全で的確な避難につなげていく。
富士山の噴火警戒レベルが上がった際や突発的に噴火した場合に、現場にいる団員が登山者や観光客の避難を誘導する。富士山吉田口の山小屋と5合目の売店から各1人ずつ計18人で構成する。
災害時のみに任務を限定した「機能別消防団」として組織し、富士山噴火対応のために活動する。消防団員職務となるため、負傷した際などは公務災害の対象になる。
5月30日に結成式と辞令交付式を行う。結成後、団員は富士山噴火に関わる訓練や避難誘導方法に関する会議などに出席し、技術と知識を深めてもらうという。
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