富士山北麓火山防災ステーション
国土交通省富士砂防事務所(静岡県富士宮市)が、2019年4月に山梨県富士河口湖町小立の県道路公社富士山有料道路管理事務所内に設置した、富士山の噴火・土砂災害対策の山梨県側の拠点。富士山北麓の防災監視体制を強化するとともに、災害被害の軽減に向けた工事を進める。
2015年の活火山法の改正で、2017年度に国などが火山噴火に対する防災計画を策定。富士山の山梨県側は県が所管していたが、この計画で2018年度からは同事務所の直轄事業地域に変更された。
2019年度は土石流などをせき止めるための大型ブロックを2千個製造して備蓄。富士吉田市内の河川で、上流から流れてきた土砂を一時的に受けとめる「遊砂地」の整備に取り組む。富士山に異常がないかを確認する監視カメラや、土石流が発生したことを信号で知らせる「ワイヤセンサー」も設置する。
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