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2021.10.26 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 10月 /

富士山・森と水を育てる会が発足

全国の山守を支援

 「住民一人ひとりが山守(やまもり)になろう」をスローガンに、富士山・森と水を育てる会が発足した。

 森は、単に建築材料としての木が育つ場としてだけでなく防風林、保安林、水源林などとしての役割を果たし、昔から人々の生活と切っても切れない関係にある。また最近は、木漏れ日を浴びながら森林内を散策する、森林浴が健康のために役立つことが知られるようになり、森林の価値が見直されている。

 しかし、山村の過疎化が著しく、木々の苗を育て、植林し、下草刈り、枝打ち、間伐などの山仕事をする山守の数は少なくなるばかり。このため林野庁は、上水道を使っている都市生活者に、その水源林を保護育成するための受益者負担制度の導入などを検討中だ。

 富士山・森と水を育てる会は、こうした林野庁の動きに対応、県林務部OBが中心になって発足した。森林の保護、育成に取り組み、全国の山守たちをバックアップする。 【当時の紙面から】

(1984年10月26日付 山梨日日新聞掲載)
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