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2022.6.27 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 6月 /

富士道あんぎゃ120キロに挑戦

山開きへ17人都心出発 江戸時代の行者を再現

 7月1日の山開きに向け、江戸時代に富士講行者でにぎわった東京から富士吉田までの富士道(ふじみち)を歩こうと、富士吉田市が企画した「富士道あんぎゃ」の一行17人が26日、都心を出発した。目的地の富士吉田には山開き前日の30日に到着する予定で、開山前夜祭に参加する。

 富士道あんぎゃには地元・富士吉田市をはじめ、東京、千葉、神奈川の1都3県から10―66歳の「健脚自慢」が参加。目的地の富士吉田市の北口本宮富士浅間神社までの約120キロを5日間かけて歩く。

 この日午前8時に、富士講行者が富士山に向かう前に立ち寄った東京都中央区の鉄砲州稲荷社に集合。行者が羽織った行衣に、すげがさ、金剛つえのスタイルで「富士もうで」のムードを盛り上げた。

 富士山をかたどった富士塚に道中の安全を祈願した後、日本橋―新宿―高井戸のルートで、1日目の終点となる旧甲州街道(国道20号)の調布まで、約25キロを歩いた。

 一行は2日目以降も旧甲州街道沿いに歩き、東京・高尾、上野原町犬目、都留市夏狩で宿泊する。県内に入るのは3日目の28日で、旧道の峠道も通り、その土地の歴史や文化も学ぶ。一行17人のうち13人は、山開き当日の7月1日に富士山頂を目指す。 【当時の紙面から】

(1998年6月27日付 山梨日日新聞掲載)
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