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2019.9.11 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 9月 /

富士山と五湖をひとながめ 夢のモノレール計画

 富士五湖と富士山をひとながめにできる夢のモノレールを南都留郡鳴沢村で計画していたが、その設計が完成、今月中に県を通じ運輸省に認可申請をすることになった。

 計画によるとこのモノレールは鳴沢村平和ケ丘から足和田山五湖台を通り紅葉台に尾根づたいに抜けて氷穴までの延長6.2キロ。軌道は最低2メートル、最高18メートル、幅80センチで、車両は3台入れる。この車両は幅3メートル、高さ3.5メートル、長さ15メートルの100人乗りという大きなもので停車場は4カ所。

 起点駅の平和ケ丘は標高1200メートルいちばん高い五湖台駅は標高1307メートルで350メートルもモノレールはのぼる。このため富士山、五湖をはじめ、南アルプス、御坂山塊も目の前に見られる。

 この「富士五湖台観光モノレール」は小林村長、渡辺村議長ら村会議員全員117人が発起人で、工費6億円のうち2億円は村有財産を担保に入れて借り入れ、あと4億円は日本相互銀行と山梨中央銀行からそれぞれ2億円を融資してもらうことになっている。

 このモノレールは年間500万人の観光客を予定し、おとな300円子ども145円の料金を決め、従業員は45人で村営の形をとりながら一般会社に経営を委任することになりそう。 【当時の紙面から】

(1964年9月11日付 山梨日日新聞掲載)
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