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2021.9.13 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

富士山噴火 家庭で実験

 山梨県富士吉田市の県富士山科学研究所が、子どもたちが富士山の噴火や溶岩流の流れ方を学ぶことができる実験方法を紹介する動画を公開。家庭でも実験できるよう、食器洗剤やシャンプーなど身近な材料を使っている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、研究所が臨時休館するなどして子どもたちが噴火などへの理解を深める機会が少なくなっていることから企画。

 2021年3月に富士山噴火ハザードマップの改定版が公表されたことを受けて制作。動画は研究所の研究員が収録。計3本で、6~10分。

 動画では、シャンプーに水と食紅を混ぜて溶岩流に近い粘度の液体を作り、富士山麓一帯の地形をかたどった立体地図に、火口がある位置から垂れ流している。液体を流し始める火口の位置によって、地形に沿ってどの方向に流れるかが一目で分かる仕組み。県が公開している溶岩流のシミュレーション動画に類似して流れるという。

 噴火の様子が分かる実験として、ペットボトル内でクエン酸や水、重曹、食器洗剤を混ぜて反応させた液体を、噴火に見立てて噴出させる動画も公開。噴出時の強弱の変化や、勢いが弱い場合にゆっくり溶岩が押し出されてできる「溶岩ドーム」に似た現象を見ることができる。国立研究開発法人「産業技術総合研究所」(茨城県)が行っている実験を取り上げた。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。県富士山科学研究所の公式ホームページからアクセスして視聴することができる。

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