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2020.1.09 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 1月 /

富士に映える3段の笠雲

 8日の富士山は珍しい3段重ねの笠(かさ)雲が山頂にかかり、富士山麓地方を訪れる観光客やスキー客らの目を楽しませた。笠雲は同日朝から見られ、午後2時ごろ一瞬3段に。午後3時ごろから形が崩れ、山は雲に覆われてしまった。

 河口湖測候所によると、笠雲は湿った西の強風が富士山の斜面にぶつかった時に生じる乱気流で発生する。通常は1段または2段重ねで見られるが、3段になるのは珍しい。2段、3段になる要因ははっきりとは分からないという。

 天候が崩れる前兆ともいわれるが、測候所によると、富士山を覆った雲は雨を降らせるものではなく、当分晴天が続くという。 【当時の紙面から】

(1994年1月9日付 山梨日日新聞掲載)
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