令和の富士、今と未来語る [3]
【世界遺産センター】長崎知事・展示の魅力度アップ 川勝知事・企画やグッズ拡充
-静岡、山梨の両県が開設した世界遺産センターの成果と、両センターで新たに取り組みたい内容について伺います。
長崎知事 山梨県のセンターは自然を紹介する北館と、信仰・芸術を紹介する南館に分かれていて、南館は無料にしたら来館者がどっと増えた。展示をさらに分かりやすく魅力的な内容にしていきたい。登山に絡む両県の食文化の交流なども面白い。
川勝知事 静岡県のセンターはオープンから2年で約88万人が来場した。「逆さ富士」を模した施設の外観など仕掛けが興味深い。10を超える企画を行い、販売しているグッズも工夫していて、成長しつつあるミュージアムだ。インターネットの世界でセンターを巡ることができるような取り組みもしていきたい。
-天皇陛下即位に伴い、今年から2月23日は「富士山の日」と「天皇誕生日」になります。受け止めを聞かせてください。
長崎知事 おめでたいことの2段重ね。富士山を抱える山梨県としても喜ばしい。先般、日本赤十字社の山梨県大会があった際に来県された寛仁親王妃信子さまには、歌会始の儀で富士山を題目に歌を詠んでいただいた。皇室と富士山の関係は大変深い。富士山の日を2月23日に祝えることはすてきなことだ。
川勝知事 今年の2月23日は富士山の登山経験がある天皇陛下が還暦となられる。新たなスタートとなる人生の節目を、富士山の日とともに迎えられるのは喜ばしいことだ。令和は「麗しく和する」という意味だ。麗しく和しているものの象徴こそが富士山であり、こうした意味でもシンボリックな日となる。
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