2023.7.06
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文化財の古民家、宿に富士レークホテル 2023年秋開設
富士レークホテル(富士河口湖町船津、井出泰済社長)は9月、登録有形文化財の古民家「井出新宅」(同所)を改装し、宿泊施設「岳麓翠苑」としてオープンする。井出新宅は井出社長の実家で、母屋は築204年。インバウンド(訪日客)をメインターゲットに、1日1組限定の1棟貸し形式で、日本文化に触れられる場を提供する。
同社によると、井出新宅は1819年に建築された母屋が文化庁の登録有形文化財、長屋門が富士河口湖町の有形文化財に指定されている。文化庁によると、登録有形文化財は外観が大きく変わる場合は届け出が必要だが、内部を改装するなどして事業や観光資源として活用することは認められている。
滞在スペースは約200平方メートル。三間続きの和室や吹き抜けのリビングには、富士山をモチーフにした版画やふすま絵などの美術品を展示している。ダイニング、調理道具一式を備えたキッチン、バスルームのほか、2人定員のベッドルームが3部屋ある。改装には、英国在住のインテリアデザイナー沢山乃莉子さんが関わり、耐震補強も行った。
食事は、宿泊者から要望があればケータリングが利用できる。富士レークホテルのビュッフェやレストランの利用も可能。宿泊料金は1棟貸し切りで1泊30万円(税別)から。定員は最大6人。研修や会合、結婚式などのイベントは相談に応じる。予約は8月30日から、宿泊は9月30日から受け付ける。
(2023年7月5日付 山梨日日新聞掲載)
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