2025.4.18

富士登山予約4月24日スタート 順守事項同意、必須に

 山梨県は17日、今夏の富士山吉田口登山道の通行予約システムで、防寒着や登山に適した靴の準備といった順守事項への同意を必須にすると発表した。軽装登山を抑止する狙いで、現地係員が誓約に反すると判断した場合はゲートの通行を認めない場合もあるという。24日午後1時から受け付けを開始する。
 県富士山観光振興グループによると、山梨、静岡両県と環境省が運営する「富士登山オフィシャルサイト」の通行予約システムで受け付ける。「防寒着を持参する」「(宿泊を伴わず徹夜で山頂を目指す)弾丸登山はしない」「ごみは必ず持ち帰る」などの順守事項について、登山者に誓約させる。
 今夏は両県が足並みをそろえて通行料4千円を徴収し、入山と下山で別の登下山道を通っても追加の通行料は不要となる。決済方法はクレジットカードや海外企業が運営する電子決済サービスの他に、今夏からPayPay(ペイペイ)を加えた。日英中の3カ国語に加え、新たに韓国語とベトナム語にも対応する。
 当日予約が可能になるほか、決済日の翌日まではキャンセルできるようになり、日付の変更は予約日の前日まで受け付ける。1回の予約で最大100人分を確保できる。
 開山期間は7月1日~9月10日。1日当たりの入山者数は原則4千人とし、システムでの予約枠を1日当たり3千人確保。予約枠の余りと、残る千人分は当日枠に回す。5合目ゲートは午後2時から翌午前3時まで閉鎖される。

(2025年4月18日付 山梨日日新聞掲載)

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