2025.1.29
卒業記念に地元の織物を 富士北稜高3年生 コサージュ作り「感謝胸に」
富士北稜高教養系列人文科学コースの3年生19人が、卒業記念として、郡内織物の生地を活用したコサージュを作っている。卒業後に地元を離れる生徒もいる中で、地域の特産品を身に着けて学びやを巣立ちたいと計画。完成品は、卒業式で卒業生や教員、来賓が胸元に着ける予定で、生徒らは「地域への感謝の思いを胸に卒業したい」と製作に励んでいる。
同コースの探究の授業で、郡内織について学んだ生徒4人が企画。地域の歴史や文化の象徴である郡内織を、学校行事で身近に感じられる手段を考える中で、織物生地を使ったコサージュ作りを思い立ったという。
昨年6月ごろから取りかかり、自分たちで企画書を作って教員らに提案。探究活動で知った地域の織物業者が扱う生地の特色を踏まえて、コサージュに適した業者を選定し、廃材となる布生地の提供を依頼。試作を経て、11月ごろから本格的に製作を始めた。
コサージュは、直径5センチの円柱型に切った発泡スチロールに接着剤を塗り、布をくぎで差し込むようにして貼り付けて作る。4センチ四方ほどの布15枚を使い、花に見立てた形に仕上げる。使う生地は色や柄がばらばらで、卒業生たちの豊かな個性を表現した。180人の卒業生のほか、教員と来賓分も作り、3月1日の卒業式で胸に着ける予定だ。
(2025年1月28日付 山梨日日新聞掲載)
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