2024.11.01
富士山 最も遅い初冠雪確定
富士山の初冠雪が30日までに観測されていない。甲府地方気象台によると、観測史上最も遅かったのは1955年と2016年の10月26日。
気象台によると、気温が下がった日に降水がないことなどが遅れの要因とみられる。10月に3日間、可能性が高い日があったが、いずれも観測されなかった。
初冠雪は山頂から約40キロ離れた気象台の屋上から職員が目視で観測し、発表する。冠雪しても天気が悪くて目視できない場合は発表がない。気象台によると、富士山周辺では29日から30日朝にかけて降水があった。その後雲が取れ晴れ間が広がり、気象台から目視で確認できる状況だったが、山頂に雪はなかった。
週末にかけて台風や前線が近づく影響で降水が予想されるが、気温が高い状態が続く見込みで、初冠雪の見通しは立っていないという。
(2024年10月31日付 山梨日日新聞掲載)
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