2024.8.05
富士五湖周辺に「拾い箱」 海と日本プロジェクト
海洋ごみ削減を目指す一般社団法人「海と日本プロジェクトinやまなし」は1日、富士五湖周辺に、周囲で拾ったごみを入れてもらうことを目的にした回収箱「拾い箱」を設置した。環境美化の意識向上を狙い、外国人観光客が多い地域の特徴を踏まえて、箱には10カ国語で啓発メッセージを表記した。
拾い箱は、五つの湖周辺にそれぞれ1カ所設置。「紙くず/プラスチック」「ペットボトル」の2種類の回収口を備える。「私はポイ捨てしない」というメッセージを英語や中国語など10カ国語と甲州弁で掲載している。
1日に河口湖畔で行われた贈呈式で、法人事務局を担う山梨放送の吉岡俊昭常務が「住民と観光客が一体となって富士山麓の環境を保全することに役立てばうれしい」とあいさつ。富士河口湖町の渡辺正子副町長は「町では局所的な観光客の混雑に起因する問題が発生している。箱を通じて美化活動への理解を深めてもらえるといい」と話した。
式後、定期的に湖畔の清掃を行っている河口湖北中生徒らが周囲のごみを拾い、実際に拾い箱を利用した。
(2024年8月2日付 山梨日日新聞掲載)
広告